初詣着物コーディネート③

先日、お世話になっている着付け教室の方々と初詣に着物に行ってきました。

初詣と言えば寒さが厳しい1月で、衿元や手元が大きく開いた形をしている着物は、身体の芯から冷えるようで寒さとの戦いです。
 
そんな初詣に出かける時は、やはり寒さ対策を万全にしていきたいものです。
 
 
そこで今回は、ご一緒した着付け教室の方々のコーディネートを参考に、着物で初詣に行くときに寒さ対策について紹介したいと思います。
 
初詣の着物の上着には何を着ていくのかや、どんな種類のショールやストールをすると寒くないかを知ることで、女性に大敵な寒さから身を守ることができます。
 
また、初詣に出かける時のコーディネートで気を付けたい点も紹介します。
 
 

初詣の着物でおすすめのコーディネートは?

初詣を着物で出かける時に何を着ていけば良いのか、着物の種類や格などのマナーが気になりますよね。
 

※格とは、そのものの値打ちによってできた段階・位・身分・等級などを表すものです。

着物の場合は、着物の「種類」「文様」「紋の数」「帯との組み合わせ」など様々な違いで格が変わってきます。

 
 
今回、ご一緒した方々の初詣の着物の種類は色も柄も自由に訪問着から大島紬などの普段着までさまざまでした。
 
初詣の着物の種類
 
着物というと、マナーやルールなど気になるところですが、今回のようにお友達や身内などで行く初詣は特に決まりはないです。
 
なので下のように、自分の考えにそったコーディネートで大丈夫です。
 

  • 新年の始まりなので気持ちを正して訪問着にしよう
  • 今回はお友達同士だし普段着の小紋で行こう
  • 天気が悪く雨が降りそうなので大島紬にしよう
  • せっかくのお出かけだしお気に入りの付け下げを着よう

 
 
あまり堅苦しく考えず着物を楽しんでお出かけする方が、新年早々ご利益も上がりそうですね。
 
しかし、真冬の時期の初詣は帯付きではいられないほど寒さが厳しいので、上着を羽織ることをおすすめします。
 

帯付きとは、羽織などの上着を着ないで、帯が見える状態の着姿のこと。

 
 
着物には様々な上着がありますが、初詣に行くときにおすすめな寒さ対策の上着を紹介します。
 

初詣の着物の上着は何が良い?

初詣は一日中外での行動が多くなることが予想されるので、上着に羽織るものは必需品です。
 
実際に今回私が初詣に行った日は、日中でも気温が1度ほどしかなくて寒さの厳しい日でした。
 
そんな初詣におすすめしたい着物の上着は、身体をすっぽり包み込むような丈の長さや形をしているものがおすすめです。
 
例えば、道行コートや道中着などの形をしたものが理想です。
 
着物の上着には下のように様々な種類がありますが、参拝中はほとんどの時間を外で過ごすことを考えたら羽織は避けることをおすすめします。
 

  • 塵除け(ちりよけ)コート
  • 道中着
  • 道行コート
  • 羽織

 
上記以外にも、寒い時期に着る着物の上着の種類は色々あります。

種類の違いや使用用途など下の記事で紹介したので、自分の考えに合った上着を選ぶ際の参考にしてください。
 


 
 
寒さが厳しい時期の初詣は、上着を着ただけでは首元や手元から冷気が入ってしまうので、ショールやストールなどもプラスして寒さ対策をする事をおすすめします。
 
 
ショールにも様々な種類がありますが、一日中外での参拝になる初詣におすすめなショールの種類を紹介します。
 
 

寒さ対策のショールの種類は何がおすすめ?

着物は首元を抜いて着付けるため、どうしても首元が開き真冬の初詣のお出かけでは寒さが身に染みてしまいます。

そんな時に首元にショールやストールを巻くことで寒さ対策ができ、今回の初詣のお出かけでも、ほとんどの人がファーでできた下のようなショールやストールをしていました。
 
初詣着物コーディネート③
 
 
初詣着物コーディネート①
 
私も外を歩く時間が多い時は、首元には必ずソショールをして寒さ対策をします。
 
着物のショールの種類②
 
こちらのショールは必要ない時は手持ちのサイズの合う鞄(かばん)に巻き付けて飾りとしても使えるのでとても重宝しています。
 
着物のショールの種類②
 
しかし、様々な種類がある着物のショールの中でも特におすすめしたいのは、下の画像の一番右のような肩下まで覆うタイプのショールです。
 
初詣着物コーディネート②
 
女性なら一度は、寒さが身に染みる時に肩をさそる仕草を本能的にしたことがあると思います。
 
それは、肩周りを温めることにより身体全体の体温が上がるぐらい暖かくなるからです。
 
肩まで覆うストールをすることで首元だけのストールとは比べ物にならないほど、身体が温まるのでおすすめです。
 
 
初詣で首元と肩を温めることの他に、手元や足元を温める工夫をするのも良い方法です。
 
洋服の時もそうですが、手元は手袋をするかしないかで体感温度が全然違ってきます。
 
足元も、足袋一枚が丸出しの草履だけではどうしても冷えてきてしまうので下のようなつま先を覆う草履などで寒さ対策ができると良いですね。
 

 
 
せっかくの新年早々の楽しいお出かけが、寒さのあまり体調を壊しては元も子もありませんので、初詣で着物を着る時は寒さ対策を万全にすると良いですね。
 
 
他にも、初詣で着物を着る時に気を付けたいことをがあるので、最後に紹介したいと思います。
 
 

初詣で着物を着る時に気を付けたい点

初詣を着物でお出かけする時に、寒さ対策の他に気を付けたい点は草履の種類です。

寒さ対策で、つま先まで覆う草履を履くことをおすすめしましたが、あまり格の高い礼装用の草履は避けるようにしましょう。

なぜかと言うと、初詣に訪れる神社やお寺の敷地内は地面が砂利の場合が多く、草履の底を痛めてしまう可能性があるからです。
 
格の高い礼装用の草履は履く機会も少ないので、できるだけ買い替えをしなくて良いぐらい大切な扱いをしたい物です。
 
そんな時は、足元が悪い砂利を歩いても負担がかからない底の丈夫な下のようなカレンブロッソなどをおすすめします。
 

 
カレンブロッソの詳しい特徴や種類は、下の記事に紹介しています。


 
初詣のお出かけだけではなく、カレンブロッソなら急な雨にも対応できるのでおすすめです。
 
以上が、寒さ対策以外での初詣で着物を着る時に気を付けたい点でした。
 
 
江戸時代に広まった初詣の行事は、地元の神社へ出向き昨年の感謝を捧げてこれからの一年の無事を祈願するもと言われています。
 
そんな素敵な日本の習慣を着物を着て行くことで、志気も高まり良い年にしていけそうですね。