季節の変わり目などには、長襦袢に着物にコートまで。。。。
 
一枚では終わらない「着物のクリーニング」は、できるだけ安くてお得に、しかもキレイに仕上げたいですよね。
 
 
絹でできている着物はポリエステルや綿でできている洋服とは違い、自分でのお手入れが難しいです。

しかも、高価なだけにやはりプロにお任せしたいところ。
(私は以前、お気に入りの長襦袢を自分で手洗いして大失敗したことがあります涙)

ですが、ネットで調べたお店には着物のクリーニングの種類は沢山あって、何を基準にお店を選んで良いのか迷ってしまいます。
 
 
そこで、クリーニング店を選びやすいように、料金の相場や安くておすすめなお店を調べてみました。

着物のクリーニング料金の相場

着物のクリーニング料金の相場

着物のクリーニングの種類によって料金も様々です。

自分でクリーニング店を探す時の一つの目安として、大まかな料金相場を紹介します。

①着物の丸洗い(ドライクリーニング)

訪問着 2500円~9720円ほど
紬・小紋 2000円~8640円ほど
羽織もの 2200円~8640円ほど
長襦袢 2000円~5400円ほど
2000円~5400円ほど

②着物の汗抜き

一反 1000円~12960円ほど

③部分洗い、シミ抜き

一箇所 540円~3780円ほど

④着物の洗い張り(仕立て別)

訪問着 5000円~20000円ほど
紬・小紋 5000円~17000円ほど
羽織もの 5000円~13000円ほど

⑤着物の湯のし

一反 3000円ほど

 

⑥着物の地入れ

一反 3000円ほど
産地(結城紬など)地入れ 10000円ほど

以上が、着物のクリーニングの大まかな料金相場ですが、同じクリーニングの種類でも料金は様々なのがわかりますね。
 
 
この料金の差の理由は

  • 自社でクリーニングの機械を持っているかいないか?
  • 一枚ずつ洗うか?一度に何枚も同時に洗うか?
  • 手作業か?機械作業か?
  • 期間限定のイベント時期か?

など、他にも様々な背景から生まれてくるものです。

同じお店でも時期によって料金が変わる場合があるので、その都度調べる事をおすすめします。

勿論、お店毎に設定料金がありますのでクリーニングの前に最低3店舗ほどは見比べてみると、よりコスパの良いお店が見つけれると思います。
 
 
そこで、お店選びがしやすいように全国に数ある着物クリーニング店から安くておすすめなお店をピックアップしてみました。

安くておすすめなお店

自宅で手軽に洗濯できないうえ、保管状況によって着物の寿命は大きく変わります。

「ちょっとした汚れでも、季節の変わり目にも、クリーニングには毎回出したい」

という、思いはあるけれどクリーニング以外にも着物の管理にはお金がかかるので、実際は毎回毎回は無理ですよね。
 
 
そこで、少しでも金銭面での負担を少なくするために、「安くておすすめなクリーニング店」を5店探してみました。

お店の特徴や料金の目安として訪問着の丸洗いの料金も合わせて紹介します。

①きものごふくやkimono5298

きものごふくやkimono5298

特徴 汗抜き込の丸洗いがどんな着物の種類でも一枚3000円という格安なクリーニング。
楽天きものランキングでも一位を獲得したお店でコスパも期待できそう。
訪問着丸洗い 3000円(汗抜き込)
住所 福島県郡山市台新2-32-27
TEL 080―1688―8722
ホームページ kimono5298(https://www.rakuten.co.jp/kimono5298/)

 

②きものクリニック工房 きれいや

きものクリニック工房 きれいや

特徴 きれいやの”丸洗い”は特殊洗剤(非イオン)を使い、汗などの水溶性の汚れまで落としてくれるので、別途汗抜き料金を必要としないのが嬉しいですね。
訪問着丸洗い 3900円(汗抜き込)
住所 青森県八戸市城下2丁目8-18
TEL 0120-008-345
ホームページ きものクリニック工房 きれいや(https://www.rakuten.ne.jp/gold/kireiya-kimono/)

③クリーニングのヤングトライなぎさ本舗京都屋

クリーニングのヤングトライなぎさ本舗京都屋

特徴 1929年創業の着物クリーニング店、85年余りの経験と実績を誇るヤングドライなぎさ本舗京都屋は平成16年に着物クリーニング専門工場を開設。
料金も相場の平均的で、日々着物クリーニングについて研究と努力をしているので、安心してお願いできそうです。
訪問着丸洗い 5800円
住所 富山県富山市野々上15
TEL 0764-33-2345
ホームページ クリーニングのヤングトライなぎさ本舗京都屋(http://www.young-dry.com/kimono/)

 

④きものしみぬき専科

きものしみぬき専科

特徴 しみぬき専科はどの着物クリーニングの種類も、外注を頼まず自社工場で一貫して行っているため、專門の職人が自社に揃っている所が、安くて、安心して着物を預けられる理由にあげられますね。
訪問着丸洗い 7560円
住所 大阪府大阪市西淀川区柏里 2-9-25
TEL 06-6472-2712
ホームページ きものしみぬき専科(http://www.kimono-shiminuki.com/)

⑤着物クリーニング専門 きものの辻

着物クリーニング専門 きものの辻

特徴 安い料金設定の丸洗いの多くは、他人の着物とまとめて何枚かを機械に入れて丸洗いをしますが、きものの辻では、一枚一枚着物を分けて洗をしてくれるのがおすすめです。
訪問着丸洗い 9720円
住所 東京都中央区日本橋人形町1丁目11―11(日本橋店)
TEL 0120-123-977
ホームページ 着物クリーニング専門 きものの辻(http://www.kimono-tuji.com/)

以上が、安くておすすめの着物クリーニングのお店でした。

着物のクリーニングと言っても、洗い方や料金もお店ごとに大きく異なる事がわかりますが、洗い方の種類も豊富で何がどのような洗い方をしてくれる種類なのかわからないですよね。
 
 
私は過去に、このクリーニングの種類を知らないがために、大失敗したことがあります。

そこで、私の失敗と共に着物のクリーニングでの注意点を含めクリーニングの種類をわかりやすく紹介します。

着物のクリーニングの種類

着物のクリーニングでの注意点は、お洋服のクリーニングと大きく違う所です。
 
 
着物のクリーニングは

  • 何度も着たので汗が大量についてしまった。
  • コーヒーや、醤油など食べ物で汚してしまった。
  • ファンデーションや、口紅など化粧品などがついてしまった。
  • 天候の悪い日に泥はねや、雨汚れができてしまった。
  • 着物を着ようと思ったら、カビや黄ばみができていて、なんの汚れか分からない。

などの、汚れの種類によって、お願いするクリーニングの種類が変わってきます。
 
 
お洋服をクリーニングに出す場合、よほど頑固な汚れでない限り

「〇〇の汚れを取って下さい」

とわざわざ指定しなくても、当たり前の様にキレイになって戻ってきますよね。
 
 
ですが、着物のクリーニングは

「汗を落として下さい」
「ここの雨汚れを落として下さい」

と、細かく汚れを説明しない限りクリーニングに出しても、その汚れが落ちて帰ってくることはありません。
 
 
私も知らない頃は、

「え?汗すら落ちてない!何をどう洗ったの?ほんとに洗ったの?」

などと、疑問に思った事を覚えています。
 
着物に残った汗をそのまま長い期間放置すると、汗が黄ばみになり取れなくなってしまうので、直ぐにもう一度「汗抜き」をお願いしました。

 
 
なぜ着物のクリーニングは、その様な事が起きてしまうかと言うと、クリーニング(洗い方)の仕方が一つではないからです。

着物のクリーニング

着物のクリーニング(洗い方)には大きく分けて

・水洗い
・揮発洗い

の二種類があります。

しかも、
着物をいったん全部ほどいて元の反物(一枚の布状)に戻してから洗う方法と、ほどかず着物の形のまま洗う方法に分かれます。

 
 
何も指定せず、着物をクリーニングに出してしまうと、着物をほどかず、揮発洗い(水を使わず石油系の洗剤で洗う)の機械で洗う「丸洗い」という、着物のクリーニングで一番簡易的な方法の洗い方で終わってしまいます。

この「丸洗い」だけでは汗は落ちないので、汗かきの私としては、なんだかクリーニングした気になれません。
 
 
着物が日本人の普段着だった頃は、悉皆屋(しっかいや)と言って、染めから洗い、着物に関する全ての相談を請け負ってくれる專門のお店が町のいたる所にあリました。

悉皆屋に着物を持って行けば、どの様なメンテナンスをすれば良いか教えてくれてたんですね。
京都悉皆屋(しっかいや)

現代は、呉服店で着物のメンテナンスの相談はできますが、悉皆屋程の目利きはできません。

そのため、定期的に悉皆屋を呼んで、メンテナンスのアドバイス期間を設けている呉服屋が多いですね。
 
 
最近は色々な方法で着物を買うことができるので、馴染みの呉服店が無い人も多くいます。

そうなると、今まで悉皆屋でしかできなかった汚れの目利きを自分で行い、自分で的確なクリーニングの種類を選定しなければなりません。
 
 
呉服屋の人間でもできないクリーニングの種類の選定を一般人の私達がするなんて難しいです。

なので、自分でクリーニングに出す場合は、お店の人が提案してくれるクリーニングの方法にすることが多いです。
 
 
お店の人が、よほど親切でない限り

「どの方法でクリーニングしますか?」
「汗抜きはしますか?」
「部分洗いはありますか?」

と、聞いてくれる事は少ないです。

こちらが何も指定しない限り着物のクリーニング=丸洗いが基本のお店も多いです。

と言うか、お店の人は「お客は丸洗いがどんな内容のクリーニングか承知の上」の注文だと思っています。
 
 
お店からしたら当たり前の事。
お客からしたら当たり前でない事。

の、ずれが起きてしまい私のように「汗を落としたかったのに。。。。涙」となってしまいます。
 
 
自分の身は自分で守るではないですが、着物のクリーニングの知識をつけておくのは大事ですね。
 
 
そこで、着物のクリーニングの種類の大まかな6種類を順番に見ていきましょう。

①丸洗い(ドライクリーニング)
②汗抜き
③部分洗い、シミ抜き
④洗い張り
⑤湯のし
⑥地入れ

 

①着物の丸洗い(ドライクリーニング)

丸洗い(ドライクリーニング)は、一番簡易的なクリーニング方法で、食べこぼし、ファンデーション、口紅などの主に油性の汚れに適しています。

丸洗い(ドライクリーニング)

水を使わず、油汚れに適した揮発性の洗剤で洗いますので、水溶性の汗やカビは落ちないため、シーズン終わりや、長期保存前のお手入れの場合は追加で汗抜き、部分洗いをおすすめします。

②着物の汗抜き

汗抜きは丸洗いだけでは落としきれない汗を部分的に抜くクリーニングです。

汗抜き

汗は付きたての頃は目に見えてわかる事が少ないですが、衿回り、袖口、帯周りには意外に大量の汗が残っていることがあり時間が経つと黄ばみの原因にもなります。

三年も経つと特殊な加工をしないと取れなくなってしまいますので、シーズン毎に落としておくことをおすすめします。

③着物の部分洗い、シミ抜き

部分洗い、シミ抜きも丸洗いでは落としきれない、部分的な汚れに対して行うクリーニングです。

部分洗い、シミ抜き

小さな汚れだと、「これくらいの大きさなら大丈夫」と、ついつい自分で処理してしまいたくなります。

しかし、”絹”でできている着物はとても繊細で目に見えませんが撚り(より)がかかっていたり、水や擦れにとても弱い性質を持っているので、自分で処理をするのは危険です。
 
 
小さな汚れだからと自分で処理したがために生地がすれて余計に目立つ状態になったり、時間が経ち汚れが取りづらい状態になります。
 
 
手遅れになる前の早めにプロにお任せしましょう。

④着物の洗い張り

丸洗いは着物の形状のままで洗う方法ですが、洗い張は一度全部ほどき、反物にしてから洗う”解き洗い”の事をさします。
洗い張り

洗い張りは一度ほどき、用途にあったクリーニングをしてから、自分サイズに仕立て直すクリーニング方法で、手間がかかる分料金は増しますが、仕立て直す際に汚れを隠す仕立て方(着物の種類による)ができたりのメリットもあります。
 
 
着物クリーニングで一番丁寧な洗い方で、水洗いで洗剤を付けて刷毛などでこすり、クリーニングをする方法です。
 
 
洗い張りは生地に負担をかける事無く、一度に汗や汚れを落とすことができ、着物本来の風合いをよみがえらせる事ができる上、結城紬などの紬は一度水に浸すことで、いっそうふっくらした風合いになります。
 
 
絞りや、色落ちする着物には水洗いは向きませんので、揮発洗いがおすすめです。

⑤着物の湯のし

主にお仕立前の反物や、洗い張りをした後の作業です。

生地に直接蒸気を当てて生地の張りや目を整えたり、目当ての反物の巾にして行きます。

湯のし

手作業で行う”手のし”と、ローラー状の機械で行う”機械のし”があり、友禅や絞りなど着物の種類によって使い分けます。

どちらの方法でも着物の発色が良くなり艶(つや)がでます。
 
 
「解き湯のし」とは、着物を解いて湯のしをかけるだけの工程をさします。

洗い張りまでする必要のないきれいな着物や、逆に洗い張りができないほど劣化が激しい着物に対して蒸気で洗いも兼ねて行います。

⑥着物の地入れ

“湯通し”とも言われ、着物に付いている糊をお湯で落とし絹本来の風合いを取り戻す作業です。
地入れ

着物は作る工程で、糸一本一本に糊を付けて、糸撚り(より)を固定したり、糸のスレや傷から守り織りやすくします。
 
 
織り上がってから反物に地入れをして糊を落として仕立てに入ります。
 
 
紬などの糸の場合は天然繊維独特のアクが出やすくアク止のために糊付けを大量にしてある着物もあります。

地入れをしっかりして糊を落とさないと、かえって糊がアクとなり着物に浮き出てきたり、雨に濡れた部分がシミになったりと後々取り返しのつかないことになってしまいます。
 
 
着物にとって糊を落とす”地入れ”はとても大切な作業です。

絹、水、染、全てが天然の素材により成り立つ着物は、着物が作られた産地でその着物の特徴を知り尽くした職人さんに、お手入れしてもらう事が一番理想です。

結城紬など産地がはっきりしている場合は里帰りをさせて地入れを行ってくれるクリーニング店を探しましょう。
 
 
以上が大まかな着物のクリーニングの種類ですが、自分の着物がどの種類のクリーニングに出せばよいのか、解らない場合は、その旨をクリーニング店に伝え、丁寧、親切、親身になって対応してくれるお店に依頼するようにしましょう。
 
 
きちんと自分の意思を伝えておかないと、思ったような仕上がりにならない場合がありますので、「どこのどんな汚れをとりたい」と伝える事が大切です。
 
 
ここまでが今回の紹介でしたが、後から後悔しない着物クリーニングをするために、クリーニングに求める条件(汚れを取ってほしい場所など)を自分自身で把握し、より細かくお店に条件を伝える事ができると良いですね。
 
 
私は着物を始めた頃、どこにクリーニングをお願いするのが一番よいのか分からず、馴染みの呉服店に全てお任せしてクリーニングをしていました。

ですがよくよく、ネットで調べて行くと同じ内容のクリーニングがもっと安くできるお店がある事に気づきました。

それからは、馴染みの呉服店ではイベントなどで安くできる時だけクリーニングをお願いして、それ以外はクリーニング毎にネットで調べ、コスパが一番良いお店でクリーニングをするようにしています。
 
 
知識さえ持っていれば、自分でお得に使い分けできますね。