着物が好きで着付け教室に通っていた人の中には、お教室が進むにつれて、

「自然と着物の着付けの資格が取れていた!」

と言う人も多いのではないでしょうか。
 
 
せっかく着付けの資格があるなら、お仕事として使えたら嬉しいですよね。

しかし、いざ仕事にしようと思っても

「着物の着付け資格があるとどんな仕事ができるのだろう?」

「どんな種類があって、どんな内容のお仕事をするんだろう?」

と、着付けの資格を仕事に活かすには、わからない事がいっぱいです。
 
 

しかも、

「収入はいくらくらい貰えて、ちゃんと仕事として成り立つのかな?」

も仕事にするなら調べておきたいですね。
 
 

そこで今回は、すでに資格は持っている人だけではなく、これから着付けの資格取得を目指す人のためにも、仕事の種類、内容、収入などに注目して紹介していこうと思います。

着付けの資格があるとどんな内容の仕事ができるの?

着付けの資格は大まかに下記の3つに分かれます。

  • 着付けの講師の資格(着付けの技術を人に教えるための資格)
  • 着付け師の資格(人に着付けをするための資格)
  • 婚礼着付け師の資格(白無垢、打ち掛けなど特殊な着付けを專門にするための資格)

 

この3種類の資格を元にできる仕事の内容を紹介していきたいと思います

①着付けの講師の資格でできる仕事の内容

着付けの講師の資格 着付けをしている

 

着付け講師の資格の多くは大手着付け教室で取ることができます。

着付け教室に通い一定のカリキュラムを終え、お免状や資格などを取得したら、そのまま自分が通っていたお教室で講師のお仕事をする人が多いですね。

新規でお教室に通う生徒に着付けの仕方、立ち居振る舞い、礼儀作法、着物のお手入れ方法など、着物の着装に必要な技術や知識を今度は自分が教える立場です。

また、大手着物教室の場合,販売会などがあり、着物を売るという仕事もある場合が多いので、着物の種類コーディネイトなど着付けの仕方だけでなく、着物に関わる様々な知識の指導も行います。

その後、個人で独立をして自宅で着付け教室を開いたり、自身で営業をした先での出張着付けなどのお仕事もあります。

自分の行動力一つで色々な方法で着付けをお仕事にできる魅力的な資格ですね。

②着付け師の資格でできる仕事の内容

着付け師の資格 着物の帯を直している

着付け師の資格は着物業界の協会や団体などが所管する着付け教室で取れます。

資格を取った後は、その協会や団体の認定教室として個人でお教室を開いたり、美容院や呉服店、冠婚葬祭場や、写真館でのお仕事をする人が多いですね。

また、フリーの和装コーディネーター(アドバイザー)として大手着付け教室や、呉服問屋などと契約をして、販売会などでコーディネイトや着付けのお手伝いをしている人もいます。

③婚礼着付けの資格でできる仕事の内容

③婚礼着付けの資格

 

婚礼着付けの資格も協会や団体が所管する着付け教室で取れたり、美容専門学校を通して提携する協会などで授業の一環とし資格取得を目指したりします。

資格取得後は着付け教室や美容専門学校と提携している冠婚葬祭場や、写真館、ブライダル專門業者などをあっせんしてもらい、仕事をする場合がほとんどです。

メイクアップや、ヘアセットなどを担当する美容師さんとセットで働く場合や、美容師免許を持っている人は一人で全てを請け負う場合もありますね。

 

以上が着付けの資格を活かしたお仕事の内容です。

着付けの資格を取るためにお教室に通ったり、専門学校で学び、その延長でそのままお仕事に繋がる事がわかりますね。

そして、そのお仕事ができる職場は実際にどの様な所があるのでしょうか。

次はその職場について紹介します。

着付けのお仕事の種類、働き方はどうなの?

着付けのお仕事の種類、働き方はどうなの?

今回は着付けのお仕事を必要とする代表的な職場を下記の5つに分けて、どの資格があると有利なのかや、勤務時間や雇用形態などを紹介したいと思います。

  • 大手着付け教室
  • 呉服店
  • ブライダル会社
  • 個人、独立型(自宅や、提携先会社)
  • 着物スタイリスト(自宅や、提携先会社)

 

①大手着付け教室での働き方

①大手着付け教室 着物が畳んで置いてある

大手着付け教室でのお仕事は、着付け講師資格や、着付けの資格があると有利です。

大手着付け教室でのお仕事は主に着付けの講師で、正社員やパート、非常勤などの雇用形態が多いですね。

 

自分が受け持つ教室の講師を担当して、そのお教室の時間に合わせて会社に出勤する形です。

 

一人の講師がいくつもの教室を担当する事もあります。

大手だとお教室の場所も各地にありますので、日によってお教室が開かれる場所が違うために、場所ごとに自分で出向いて行かなければなりません。

 

所属する会社が着物販売も行っている場合だと、販売会で着物の説明やコーディネイトも行います。

他にもお出かけイベントや、着物の講習会、卒業式など様々な行事がある着付け教室も多いので正社員になると、その都度出勤する事になるでしょう。

②呉服店での働き方

②呉服店 着物の販売会

呉服店でのお仕事は着付け資格があると有利ですね。

着物の販売が主な仕事の呉服店は正社員、パートなどの雇用、成人式や卒業式など忙しい時期の着付けの手伝いの場合、非常勤での雇用形態もあるでしょう。

お店に着物を買いに来たお客様に着物を選んで着せ付けたり、着物を購入したお客様のイベント日に合わせて着付けを担当したりします。

役職が付くと着物の買い付けや、在庫管理などのお仕事まで関わる事になるでしょう。

 

その他おでかけイベント、工房見学、などで販売促進も行ったりするので、出張や泊りでのお仕事になる場合もあります。

③ブライダル会社での働き方

②呉服店 和装の新郎新婦

ブライダル会社でのお仕事は婚礼着付けの資格があると有利です。

多くはブライダル事業会社や、写真館などの着付けスタッフとして正社員やパートでの雇用形態でしょう。

自分が学んできたお教室や学校の就職あっせんでない場合の働き口は、ヘアメイクもできる美容師免許を必要とする場合が多いですね。

④個人、独立型(自宅や、提携先会社)での働き方

個人、独立型(自宅や、提携先会社)

着付けの資格や、着付け講師の資格があると有利です。

着付けの資格を取得した協会や団体の看板を持って、自宅や施設を借りてお教室を開く人が多いですね。

同時に美容院や、大手着付け教室と契約を結び非常勤で着付けのお手伝いをしたり、コーディネイトのアドバイスなどの仕事を掛け持つ人もいます。

 

成人式や、卒業式、七五三など着物の着付けの需要が増える時期には、呉服店やレンタル会社写真館などの着付けを請け負う場合もあります。

⑤着物スタイリスト(自宅や、提携先の会社や個人)の働き方

着物スタイリスト(自宅や、提携先の会社や個人)

着付けの資格、着付け講師の資格があると有利ですね。

大手着付け教室や着物問屋などと契約を交わし非常勤で販売会などで着物のコーディネイトや着付けのお手伝いをします。

 

他には、着付けの資格を取った後、著名な着物スタイリストに師事する場合もあります。

アシスタントの仕事からはじめて、雑誌や有名人の撮影などで使う着物のスタイリング、調達、着付けなどを担当し、その後独立してフリーで活動する人もいます。

 

和装スタイリストと言っても自分の行動力次第で、働き方は何通りにもできるでしょう。

 

以上が、着付けの資格を活かした働き方でしたが、同じ着付けのお仕事でも働く場所や働き方の違いで、仕事の内容や雇用の形態は様々なのが分かりますね。

これだけ仕事の選択肢が多い着付けの資格は、様々な場所で効力を発揮してくれそうですね。

 

洋服が支流になった今の時代、着付けが自分でできない人が多いけれど入卒式、七五三、冠婚葬祭など、人生の節目にはまだまだ着物の需要があるのも事実。

そんな、需要の多い着付けの資格を活かしたお仕事は、どんなスケジュールで一日を過ごすのでしょうか?

一日の仕事のスケジュールはどんな感じ?

一日の仕事のスケジュールはどんな感じ?帯が畳んである

実際に働きだしてから、想像していた仕事のスケジュールと全く違うなんて事にならないために、この章では、着付けの仕事を必要とする会社に努めている場合と、フリーで仕事をする場合の2つに分けてスケジュールを見ていきましょう。

①会社に務める着付け師の一日のスケジュール

大手の着付け教室、呉服店、写真館などは通常の営業時は一般のサービス業と同じですので、出勤時間は比較的遅めです。

自分が受け持つお教室や、営業時間が終わり次第帰る事ができるでしょう。

お店以外での営業イベントなどはその時間に合わせて朝早く出勤しなければいけない場合や、地方で開催されるイベントの場合は、泊まりの出張など一日仕事の時もあります。

 

七五三、入卒式、成人式などの節目の行事の着付けを、請け負っている会社に勤務している場合は、行事に間に合うように着付けをしなければならないので、早朝、4時、5時出勤などは当たり前ですが、その場合は午前中の早い時間、8時、9時には終わるでしょう。

②フリーの着付け師の一日のスケジュール

フリーで仕事をする場合は自分で仕事の時間や日にちを調節できるのが特権ですが、やはり人生の節目の行事に需要がある着付けのお仕事は、朝早くの出勤が多いですね。

 

個人で着付け教室をしている場合でも、成人式や、七五三など節目の着付けも請け負う場合が多いので、そうした行事の場合は朝4時、5時から着付けを始めます。

 

着物スタイリストも、著名人などの撮影などのお仕事の場合、スタイリスト自身で着物を用意することが多いので、朝早くから着付けに必要な着物から小物一式まで準備をして現場に出向き、着付けを始めます。

お客様の着崩れ、衣装替えも全て請け負うため、現場を離れる事はできません。

着物を脱がして、衣装を片付け引き上げるまで仕事を終わることはできないでしょう。
 
 
会社に勤める場合もフリーで働く場合も、着物という衣服を着せる仕事である着付けの仕事は、お客様は衣服を着なければその日一日が始まらないわけで、やはり朝一番での仕事を求められますね。

 
 
と、ここまで見ていくと朝早くから、場合によっては夜遅くまでの一日仕事で、意外にも厳しい勤務時間なのがわかりましたね。

最後になる次は一番気になる収入を見ていきましょう。

着付けのお仕事の収入はいくらくらい?

着付けのお仕事の収入はいくらくらい? 給料袋

ここまで、着付けの資格を活かしたお仕事の内容について紹介しましたが、やはりお仕事にするなら一番気になる部分は収入ではないでしょうか。

 

着付けの資格を取るまでに、ある程度の勉強費を費やしてきたのは明確で、お仕事にするならある程度の収入はほしいですよね。

 

果たして現実はどの様になっているのか、こちらの章も着付けの仕事を必要とする会社に努めている場合と、フリーで仕事をする場合の2つに分けて見ていきましょう。

①会社に努める着付け師の収入

着付けの仕事を必要とする会社に勤める場合は正社員か、パート(非常勤も含む)に分かれます。

 

正社員の場合は一般の女性サービス業の収入と変わりなく15万円ぐらいからスタートが多いです。

 

着物の販売がある仕事の場合は、売上の割合も収入を左右して、パート(非常勤)は時給1,000円前後と、こちらも一般サービス業とあまり変わりはないですね。

②フリーの着付け師の収入

フリーで着付けの仕事をする場合は、ほんとにピンからキリまでです。

 

自宅や施設を借りて着付け教室をしている人はワンコイン500円からお教室を開催する人もいますし、協会や団体の看板を使って着付け教室をしている人や、人気の着付けの先生にもなると、1時間ウン万円の授業料を貰っている人もいます。

 

着物スタイリストもアシスタントとして仕事をしているうちは見習いとして収入は無いに等しい場合もありますし、人気な着物スタイリストになると、正直いくらで仕事を受けているかはわかりません。

どちらにしろ、フリーで着付けを仕事としている場合は技術が認められながら実績を積み、いかに有名な着付け師になるかによって収入も大幅に変わってきます。

 

以上が着物の着付け資格を活かした仕事事情の紹介でした。

 

最近の着付けの資格を活かした仕事には、着付けに対しての技術や知識は勿論のこと、販売やスタイリストなどの業務も担う場合もあるため、着物に関わる日本の文化である染織方法や歴史など、着物全般の知識も必要とされる様に思います。

また、他人に着付けをするという仕事は、朝が早く、生地の硬い帯結びをしたり、綺麗な着付けをいかに早く仕上げるかなど、思った以上に体力勝負の部分もあり大変ですが、お客様の晴れの日のお手伝いができる、とても誇らしい仕事です。

一度身につけた着付けのスキルはいくつになっても仕事に活かせるので、生涯現役で自分のペースで仕事を選び働いて行くことも可能だと思います。