着物の鞄(かばん)

大切な我が子が、新しいステージへと踏み出す第一歩である入学式。

母親として、目いっぱいの門出の意を着物というアイテムを使って表現するには、手持ちのバッグなど小物類までこだわってこそ完成します。
 
ですが、普段なじみの無い着物となると

「着る着物は決まったけど、バックは何を合わせせば良いのか分からない」

という場合も多いのではないでしょうか。
 
 
「入学式は荷物も多くなるし、なるべくなら沢山物が入るような大きなバッグがいい!」

とか、

「実用性より、おしゃれを重視して選びたい」

など、バッグに求める内容も人それぞれです。
 
 
そこで今回は、過去に何度も入学式に出席した経験を踏まえて、入学式着物に合わせるバッグの選び方や、おすすめなコーディネートを紹介します。

何気ない普通の日と違い、ここぞ!という入学式こそサラッとトータルでバランスの取れたバッグを持つことで、

「入学式らしさを、さり気ない雰囲気でまとう素敵なママ」

を演出することができます。

着物のコーディネートも洋服と同じで小物で印象が大きく左右されるので、しっかりポイントを押さえて入学式に参列してくださいね。

 

入学式の着物に合わせるバッグを選ぶときのポイントは?

着物のバッグを選ぶときのポイントは、洋服の時と変わらず下記の4つをおさえると簡単に選べるようになります。
 
 

入学式の着物に合わせるバッグを選ぶ時のポイント

  • バッグを使う場面(TPO)をわきまえる
  • 着物とバッグの素材を考える
  • 着物の柄や色とのバランスを整える
  • 荷物の量で使い分ける

 
この4つを意識する事で、自分の入学式スタイルに合ったバッグを選びやすくなります。

入学式だけでなく、着物のバッグを選ぶとき全てに応用できるので順番に紹介していきますね。
 
 

①バッグを使う場面(TPO)をわきまえる

着物を選ぶときの考えと一緒で、バッグや鞄(かばん)をどういう場面で使うかのTPOが一番大事です。
 

T・・・time(時間)
P・・・place(場所)
O・・・occasion(場合)(opportunity 機会)

 
 
今回でいうTPOとは、自分の子供の入学式なので主役は自分でなく子供ということを意識すると良いですね。
 
 
母親は主役である子供の付き添い役なので、

「自分が1番」

というような主張が強い色や柄は控えた方が良いですね。
 
 

②着物とバッグの素材を考える

着物の素材とのバランスも考慮して、全体のニュアンスを合わせることで、品の良い着物通コーディネートを作ることができます。
 
 
入学式の着物は、柔らかものと言われる染め物を着ていく場合が多いです。
 
染め物の着物は上質な絹を使い染められているので、バッグもそれに似合った素材を選ぶようにしましょう。
 
例えば、下のような帯地で作られたバッグや革のバッグなど、上質な柔らか着物にもマッチする素材ですね。
 

入学式という晴れの舞台は、いつもより少し上品なコーディネートを心がけると会場の雰囲気も一気に華やかになり喜ばれます。
 
 

③着物の柄や色とのバランスを整える

着物の醍醐味といえる描かれている柄の意味や、日本の四季を感じさせるような季節毎の色なども、バッグのどこかに取り入れること。

例えば、着物に春らしい桜の柄が描かれていたら、桜を連想させるピンク色や、ピンク色と程よくマッチする淡い優しい色を選ぶなど。

初心者の場合は下のように、そのまま桜が描かれているものなら合わせやすいですよね。

④荷物の量を考えて形を選ぶ

今回のように入学式というフォーマルな場面では、比較的小さめのバッグを選ぶことが多いです。
 
 
そのため着物を一式でレンタルする場合にも、付属のバッグはほとんどが小さなものです。

しかし入学式などの学校の行事は、スリッパやプリントなど意外に荷物がかさんでしまいます。

特に初めての学校の行事ともなると、帰るころには

「資料やお便りで、荷物がいっぱい!」

になることがほとんどです。
 
荷物を入れるために大きめのバッグを用意したいけど、着物の場合あまり大きなバッグだと持ちにくくて逆に大変になります。
 
 
そんな時は、荷物を入れるための折りたたみサブバッグを用意しておくと便利です。
 
荷物が多くなった時だけサブバッグを広げて、対応できるようにしておきましょう。
 
 
以上4つのポイントをしっかり押さえて、入学式で着物を着る時のバッグを選ぶと分かりやすいですね。
 
着物のバッグ選びのポイントが分かったら、もう1つ気になるのが着物にまつわる決まりやマナーです。
 
入学式当日に自信を持って出席するためにも、しっかり理解しておきましょうね。

入学式の着物に合わせるバッグに決まりやマナーはあるの?

入学式はお呼ばれ行事であっても、自分の子供が主役です。

そのため結婚式やお茶会などの他のお呼ばれごとに比べたら、決まりやマナーは厳しくありません。

着物や帯などの種類や合わせ方は下の記事にもあるように、ある程度の決まりがありますが、バッグはそこまで気にしなくても大丈夫です。
 


 

先ほど紹介したバッグを選ぶときのポイントにそって、自分の着物や帯に合わせてコーディネートしてみると良いですね。
 
 
着物で式典に出席する時に、

「洋服で使うようなブランド物のバッグを持って良いのか?」

をよく聞かれます。
ブランド物のバッグはフォーマルの席では基本はNGですが、入学式だけのために新たにバッグを購入しなくてはいけないとなるのも大変です。
 
 
主役が自分の子供である入学式なら、自分が納得した上で手持ちのバッグで上手にコーディネートするのも、一つの方法です。

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あくまで、主張は控えめに

見るからにパンチの強めなバッグを持つより、着物や帯の意味まで考慮して程よい存在感があるバッグを持つことで、さり気なく上品にまとまっている着物通のコーディネートを演出できますよ。

人それぞれの常識やマナーに対しての受け止め方の違いですが、着物の業界では特に決まりやマナーほど曖昧なものはありません。

話がそれてしまうので、着物業界の決まりやマナーの真実を知りたい方は下の記事の第2章からどうぞ


 

入学式の着物におすすめなバッグはどれ?

入学式はお祝いの席なので、なるべく吉祥文様などお祝いの意味が込められたが文様のバッグがおすすめです。
 
 

吉祥文様とは縁起がいい動植物や物などが描かれたお祝い事に使われる文様。

亀甲(きっこう)・青海波(せいがいは)・紗綾形(さやがた)・七宝(しっぽう)など他にも沢山種類があります。

 
 
文様は一つ一つに込められた願いを知ることで、選ぶときの楽しみも増します。

そんな文様の詳しい紹介は下の記事で紹介しています。


 
 
植物文様や自然文様などの季節の吉祥文様もうまく取り入れると、

「ただの見た目の可愛らしさ」では伝わらない、奥深しさや着物通のコーディネートになれます。

例えば下のようなバッグだと、形も文様も入学式にピッタリでおすすめです。

 
 

 
 

 
 
他にも下の記事では、洋服で使うブランド物のバッグで着物に合うものも紹介しています

 
 
どんなに情報を得ても、実際の入学式にはどんなコーディネートの方がいるのか気になりますね。

そんな時の必須アイテム「インスタグラム」でバッグまで合わせたトータルコーディネートを投稿している人を5人見つけました。
 
 
実際の入学式のコーディネートなので、リアルな雰囲気が伝わります。
 
 

入学式の着物のおしゃれなコーディネート

私がインスタグラムで

「素敵なコーディネートだなぁ~」

と思う5人の方を紹介します。

■桜の時期の入学式にピッタリの桜色の訪問着に帯の色と合わせてコーディネートされたバッグもとっても上品にまとまっていて目に留まります。


 
 
■美ST STORY アテニアプレミアムコレクションアドバイザーの前田ゆかさんのコーディネートです。

淡い緑の帯が新緑の春を連想させる素敵なコーディネートですね。


 
 
■品のある淡めの青が入学式の晴天を連想できそうで、華やかさが伝わりますね。
どんな色にも馴染んでくれる万能の白バッグと帯締めの主張しすぎない色が入学式にはピッタリです。


 
 
■お揃いで揃えたのでしょか、着物に描かれている華とバッグの華の色がリンクして清楚で大人な雰囲気のコーディネートですね。

 
 
■着物レンタル都さんのお着物一式です。
さすがプロの方のコーデネイトは主張しすぎないけど、ちゃんと存在感のある着姿にまとまって素敵ですね。

他にも、インスタグラムでコーデネ―トを見ていても、入学式にはやはり春らしく柔らかな色合いのバッグが多いですね。
 
 
和装用と洋装用どちらのバッグでも見た感じは違和感なく、上品にコーディネートされてるのが分かります。

私も今年(2019年)15回目の我が子の入学式が控えてますが、今からどのコーディネートにしようか考えるだけでもワクワクします。
 
 
入学式に素敵な着物姿の方がいるだけで、会場が一気に華やかになり周りからも喜ばれます。
 
バッグも春らしく明るい色目の物を選んで、気持ちも晴れやかに入学式を楽しんでくださいね。

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